第58言 彼岸入りの悲しい出来事

約20年間病気と闘ってきた叔母が、ついに力尽きて永遠の眠りについた。悲しい出来事である。段段年を重ねるごとに悲しい別れがやってくる。親戚でも近い間柄の叔母だったので、家族ぐるみの付き合いであり、いとこ達は弟や妹みたいな感じである。叔母は長い闘病のせいで、関わりのあった友人も少なくなったので、通夜・告別式・火葬場・精進落しまで2日間お供されてもらった。叔母と言っても母の実妹に当たるので、母もずっと同じで、いろいろと考える時間も与えてくれた。

現在は核家族関係で、冠婚葬祭時に集まる以外に親戚が集まる機会が少ない。おまけに子供たちも少ないので「悲しい告別式」になってしまった。今の時代だからなのかもしれないが、私としてはやはり寂しい葬式であった。ただ、この二日間、行き帰りの車中で母や妻といろいろな話をする機会を与えてくれた、ありがとう叔母・釈廣安さま。